自覚症状がないこともあるクラミジアの症状はどのようなものか?
2016/06/28
現在、最も多くの人が感染している性病が、クラミジアです。
これは直径約0.3ミクロンの細菌に過ぎませんが、女性の膣や子宮、男性の尿道、そして喉に感染して広がっていく可能性がある性病です。
この性感染症がうつる原因となるのが、コンドームなしのセックスで、尿道の入口や子宮の入口に感染することによって広まり、時にはオーラルセックスにより、喉にも感染してしまいます。
性分泌液が目に入ってしまうと激しい結膜炎を引き起こすなど、性器や咽以外への影響もあるのが特徴です。
自覚症状では気づきにくいのであれば、どんな症状かをしっかり確認をしておきましょう。
男女別の症状
この性感染症の問題点は、感染した際の自覚症状が無いケースもあるということです。
受診をしないと、感染していることに気づかないケースもあるため、何年間も無自覚のままセックスを繰り返し、感染を蔓延させてしまうこともありますので、注意が必要です。
女性の症状
女性の場合の自覚症状は、セックス時に膣内に違和感があったり、セックス後に出血があったり、おりものが増えたと実感することです。ただし、これは子宮口への感染の場合で、これが腹腔にまで広がってしまうと激しい症状が出てしまうケースがあります。子宮付属器炎や骨盤腹膜炎になると、下腹部の痛みを感じたり、激しい性交痛も起こり、酷くなってしまうと肝臓にまで炎症が広がってしまうケースがります。
まれに、激しい腹痛で救急搬送されたら、クラミジアが原因で卵管周辺の癒着を起こしていた、というケースもありますので、少しでも気になったらチェックをすることが大切です。
また、感染している妊婦さんが出産する時に、赤ちゃんが産道を通る際に感染してしまい、結膜炎や鼻炎、肺炎などに掛かってしまう可能性があるので、こうした産道感染にも注意が必要です。
男性の症状
男性においては、淋病ほどのかゆみや不快感は少なく、自覚症状がない方も多くいます。軽い痛みや不快感を感じたり、粘液性の分泌液が出てくるケースもあります。排尿の時に違和感を感じることはありますが、これもごくわずかだったりと、気付かないことが多いようです。これより分かりやすい症状と言えば、尿道から膿がでることがあります。
症状が進行すると、精巣が腫れてきたり、熱を出す事もあります。
感染に気付かないとパートナーにうつるのは簡単
症状が出ていない、軽いという状況では感染に気付かず、そのままセックスをしてしまうと、パートナーにうつることとなります。また男性の場合など、風俗店などではオーラルセックスのサービスを展開しているところもありますが、この性感染症は喉から尿道へ感染することもあります。クラミジアは性器だけではなく、咽にも感染をし、咽頭クラミジアと呼ばれています。性器と咽頭でも感染し合ってしまうことを理解しておきましょう。
セックスをする際には、コンドームをつけること、特定のパートナーとのセックスをすることなどに気をつければ、クラミジアの被害から身を守ることができます。そして少しでも気になる場合には病院で診察をしてもらったり、セックスした相手にもきちんと告げて、できれば一緒に診察を受けることをおすすめします。