クラミジアなどの性病以外にジスロマックが効く病気どはどんなもの?
2016/04/29
クラミジアや淋病、梅毒などの性病に使用されることの多いジスロマックは、細菌を殺菌する抗生物質の1つです。
大きく分けて抗生物質は殺菌作用のある物と静菌作用のある物の2種類です。よく病院などで処方される物としてはペニシリン系やセフェム系、マクロライド系などがありますが、ジスロマックはマクロライド系の抗生物質です。
ジスロマックはいったいどんな病気に効果があるのでしょうか?
扁桃腺や風邪など呼吸器系には効果的
治療として使われるのは
- 扁桃腺
- 気管支炎
- 百日咳
- 膀胱炎
- 風邪
- 歯周病
- マイコプラズマ肺炎v
- ブドウ球菌
などの病気です。
特に効果があるのはマイコプラズマ肺炎と歯周病です。
マイコプラズマ肺炎はマイコプラズマ属といわれる細菌によって、5歳ぐらいから15歳ぐらいの子供が発症することが多く、大人や乳幼児もかかることがあります。ペニシリン系やセフェム系の抗生物質では効き目がないのが特徴なため、マイコプラズマ属の細菌にはマクロライド系であるジスロマックが使用されます。
ジスロマックは予防として服用できる医薬品
気管支炎は、ウイルスにより起こることが多いですが、他の病気を引き起こさないために、予防的に処方されることもあります。他にもクラミジアや淋病、尿道炎などの予防薬でも服用が可能です。
決められた量を飲むことによって、約1週間程度は効果を持続させることができます。指示されたとおりに飲むことにより、効果が発揮でき、病原菌も抵抗力がなくなるのできちんと飲むようにしましょう。
小児用は苦みを抑えるためにコーティングされていますが、お薬ゼリーや牛乳、ヨーグルトやアイスなどに混ぜれば、比較的飲みやすくなるようです。
病原菌は体内に入ると、増殖する為にたんぱく質を合成していきます。ジスロマックはこのたんぱく質合成を阻害し、これ以上増やさないようにする働きがあります。この働きを静菌作用と言います。通常、静菌作用として使用しますが、高濃度で使用する場合には殺菌作用もあります。
ジスロマックの注意すべき点
なお、症状も軽くすぐに治ってしまうウイルス性の風邪には効果がありません。咽だけが痛い場合や咳だけ出ると言ったような、1つだけの症状が強く出てしまう細菌性の風邪に効果が出てきます。この場合、細菌をしっかり死滅させないと治ってはくれません。
使用していると時に吐き気や下痢などの胃腸障害が出ることがありますが、安全な薬です。しかし、赤ちゃんの場合は下痢をしやすくなるので脱水症状に注意しておきましょう。
この他、発疹や発赤、かゆみ、めまいなどがあります。重い場合は、アナフィラキシーショックや間質性肺炎、不整脈などを引き起こします。
飲んでみてこのような症状が出た場合は医師に相談すると良いでしょう。またマクロライド系の抗生物質に耐性をもつ菌も多く発見されています。飲んでみて効果が現れない場合は服用を続けてよいか確認をするようにしましょう。